2008年6月24日火曜日

留学先でのメンタルヘルスケア

英語留学提携校のGV(Global Village)より以下のメールが届きました。
留学を予定されている方は、参考にしてください。

留学先では、身体の健康はとても大切です。健康な体があってこそ元気に学校に来ることができ、友達と出かけることができます。
ただ、最近目立つのが心の健康です。英語では、メンタル・ヘルスとして私たちの生活に欠かせない健康管理の1つとして日々の会話に登場します。
メンタル・ヘルスを害する要因は、ホームシック、ストレス、精神障害、鬱等の様々な感情の起伏です。軽度な症状もあれば、引きこもりや自殺を引き起こす重度な症状もあります。

最近、気になることは、留学生の間で鬱になる生徒が多いと聞きます。
領事館でセミナーを担当した精神科医・医師たちによりますと、カウンセリングの際に生徒さんに確認して欲しいことは下記の情報とお話がありました。

-日本で何か遣り残したことがあるか?渡航先で人生一発逆転を狙っていないか?(現実逃避の可能性1)
-海外=ストレスフリーと考えていないか?(現実逃避の可能性2)
-不登校の問題があるか?
-日本で精神安定剤を服用しているか(薬の服用)
-精神以外に渡航先でリアクションとして身体に影響がでる症状があるか?(アトピー、アレルギー、拒食症、過食症等)
-家族とのコミュニケーション不足(機能不全家族)
-とにかく「がまん」が一番の解決策と考えていないか?

(セミナーによりますと「英語を話したい、英語を使って仕事をしたい」=英語ができれば良い仕事に就けると単純に考えている生徒は社会的成長が未熟との厳しい指摘もありました。正直、このコメントにはびっくりしました。)

カウンセラーさんや学校職員は、現場に立つ身でありますし、生徒さんと日々会います。
精神科医・医師たちが提示することをお客さまの気分を害せずにどのように聞き出したら良いのか?という疑問がわきます。
ということで、精神科医・医師たちがお奨めする遠まわしな聞き方をご案内いたします。

-(すでに様子のおかしい生徒さんに対して)留学前に体の調子が悪いと現地に渡航してもたいへんだから!とアドバイスをして、健康診断に行くように提案する。
その際には、留学を予定していることを生徒さんから医師に伝えてもらいます。精神状態がよろしくない生徒さんは、ホルモンのバランスがかなり崩れているようです。
医師がホルモンバランスの崩れ&留学というコンビネーションが危険と判断すると留学を先延ばしにするようにアドバイスができます。
-「何かあったらご家族に連絡を取ってもよろしいですか?」と聞いてみて「やめてください」という生徒さんは「機能不全家族」の可能性有り。
-ストレートに精神安定剤服用の有無を聞くことも大切のようです。

さて、生徒さんが渡航後にストレスや精神不安定を訴えた場合:
学校職員(場合によってはカウンセラーさん)はどのようにアドバイスをしたらよいのか?
-がんばって!と言わない(症状が軽い人には当たり障りのない言葉ですが、すでに過去に精神障害のトラウマのある生徒さんには、きつい言葉です)。
-生徒と同じ視点でカウンセリング&話をする。
-糖分を取らないダイエット(食生活)を勧める。
-(すでに様子のおかしい生徒さんに対して)健康診断に行くように提案する。何か身体的な病気では大変なことになる!という切り口から入りホルモンのバランスが崩れていないか確認。

精神科医・医師は、まずは危険な状態になったら診断に行ってもらうこと!とアドバイスをいただきました。
長いニュースレターになりましたが、今回のセミナーを主催した団体は日加ヘルスセンターです。
連絡先は:
2449 Upland Drive Vancouver BC V5S 2B6
Telephone: 1 604 733 6034
Email: nikka@nikkahealth.ca
www.nikkahealth.ca (日本語)

ちなみに、自殺クライシスラインは: 1-800-784-2433(Japanese Please 「日本語でお願いします」と言えば、日本語のオペレーターが折り返し電話をします)

今回のニュースレターは少しでも皆様のお役に立てればと思い、発送させていただきます。
留学自体は、基本的にはポジティブな体験ですので、何か困ったときに、「そういえば、GVがあんな情報をくれたなぁ~」とEメールファイルのどこかに保管していただければ幸いです。
それでは、今後ともGVをよろしくお願い致します。

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