2008年9月16日火曜日

朝日小学生新聞 2008/09/12号に掲載されました。 福田 紫妃


バイオリン
施設回り演奏 リクエスト聞き曲選ぶ


 バイオリンを手に、お年寄りの介護施設などをおとずれるボランティア活動を続けているのは、福田紫妃さん(兵庫県・小5年)です。『川の流れのように』『北国の春』『上を向いて歩こう』といった、お年寄りがよく知っている曲を、お母さんの里見郁子さんのピアノといっしょにかなでます。

 紫妃さんは三歳からバイオリンを習っています。指導してもらう先生から「自分のためだけでなく、人のためにひいてみなさい」とアドバイスされたのをきっかけに、ピアノを習った経験のあるお母さんといっしょに演奏会を計画。2007年の夏から始め、これまでに病院や介護施設などで7回開いてきました。事前に施設側のリクエストを聞き、要望に応じてお母さんと曲を選んで練習。1回ごとに曲目がちがう、手作りの演奏会です。評判を聞いて、演奏会をたのまれることもあるそうです。

 曲に合わせて口ずさんだり、リズムをとったりするおじいさん、おばあさんを目にすることも。「聞いてくれる人たちのことを考えて、ゆっくり演奏します。みんなが喜んでくれるのがとってもうれしいです」と紫妃さん。

 演奏にはもう一つの思いもこめられています。07年2月、紫妃さんにバイオリンを買ってくれた大好きなおじいさんが60歳で亡くなりました。「おじいちゃんに聞かせてあげられなかった分、病院や施設のお年寄りたちに聞いてほしい」

 14日には兵庫県相生市の老人保健施設で演奏会を開きます。「どんな人たちに会えるのかも楽しみ。同じように演奏のボランティアをする小学生の友だちもできたらいいな」

http://www.asagaku.com/topnews/sho/top7.html
からも参照できます。 ページが変わるかもしれませんが、そのときは、ごめんなさい。
朝日小学生新聞 2008年9月12日付

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