2009年1月13日火曜日

飯島愛が遺した「美容整形経験者のホンネ」

飯島愛が遺した「美容整形経験者のホンネ」 mixi からの引用です。
私もお世話になったことあります。

――美人でない人=外見オンチが、「美の格差社会」の中で、自分らしく生き抜くためにはどうすればいいのか? そこいらの美人だけが取り柄のエッセイストには書けない建前抜きの恋愛論。  

2008年クリスマスイブ、飯島愛の死亡ニュースが駆けめぐった。彼女も美容整形体験者である。カムアウトするタレントが少ない中、自伝『プラトニック・セックス』(小学館/2001年発売)の中で、家出、援助交際、AV出演とともに、美容整形の告白もしている。  

借金返済、ニューヨーク行きのため、お金のためと割り切ってAV女優になると決めたとき、「その前に、これでキミをもっと磨いてよ」「お化粧と同じよ。お化粧してキレイになるんだったら、した方がいいでしょ。あなた、整形してもっとキレイになって。その方が売れるわよ」とプロダクションの社長から200万円手渡された。  

芸能界も同じく「もっと磨いてよ」「売れるよ」と言われ、ごく自然に顔を変える世界なのだろう。  

亡くなったニュースを聞いて、もう一度『プラトニック・セックス』を読んでみたら、美容整形に関して気になる箇所があった。 (ここから引用) 人はそれぞれの価値観で他人を判断する。  

でも、所詮すべては自分の意識だ。どんなに人から『綺麗』とほめられても、自信がないと、『ありがとう』と素直にいえない。ひどいときは、『嫌みをいわれている』『おちょくられているのではないか』と、被害妄想的に受けとってしまう場合もある。他人の評価に惑わされず自信を持って生きている女性が、ほんとうの素敵な女性だ。わかってる。  

でも、それが難しい。  

強がっても、ほんとうの自信を持つことは難しい。だから自分をよく見せようと見栄を張ったり、着飾ったり、いい女のふりをする。  

それでもダメなら整形をする。私にとって整形は魅力的なことだった。ただ自分として綺麗でいたいだけ。自信を持ちたいだけ。そのためには手段は選ばなかった。なぜなら、いずれ身体は消滅してしまうから。その時よければそれでいい。 (引用ここまで)  

美容整形体験者のホンネを聞いた感じがした。また、ブログでも美容整形について書いている。

「私ね、整形しているんだけど、痩せて、胸の食塩水が...それに、シミや吹き出物が酷い。皮膚がたるんで張りが無いセルライトも出来た。ブスだ。」(2006年12月11日ブログ)。

「鼻が低く成って来た感じがするぅ?の。あと、口のまわりのシワもとりたいからぁ?。」(2007年2月22日ブログ)。  

男に関しては『プラトニック・セックス』でかなりふれているが、かなり一途な女性という印象を受ける。  

テレビ番組『ウチくる!?』で、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんが「かわいそうなくらい繊細すぎる」「外見の印象とまったく違う人のはず」「どこかで、愛を信じられないから」と彼女を霊視し、それを聞いていた中山秀征が「親切にしていた人に騙されたり、裏切られたりするケースが多いんですよ。男女問題だけではなく......」と語っていた。『ロンドンブーツ』などでも、恋愛Happy話が出てきた印象がない。  

甘え下手の恋愛下手、恋愛オンチだったのだろう。  

『プラトニック・セックス』もあっけらかんと人生を告白しているように思えたが、美容整形を含め、正直に生きたいがためのカムアウトだったのではと思えてならない。美容整形の噂が飛び交っている芸能界において、あえてカムアウトすることもない。  

旬なAV女優で終わるタレントも多い中、飯島愛は赤裸々な自叙伝を出版した後も、全国番組の中心キャストであり続け、惜しまれながら引退した稀有な存在である。心も着飾り過ぎていたら、ここまで人の心を引きつけることはできない。継続的に、また芸能界引退後も、エイズ啓蒙活動のボランティアなんて続けられない。  

最後のインタビューコメントで、芸能界復帰は「もう難しいと思う。今や私の知らないかわいい子ばっかりだし」(「週刊朝日」08年12月26日号)とあった。  

飯島愛は、正直な気持ちを表現し、現実をまっすぐに見つめてきた女性だ。着飾った芸能界において、正直さと現実を持ったままでは生き残っていけないのかもしれない。言い換えれば、駆け引き下手な女性だ。美容整形にしても、「整形したからなにが悪いの?」というくらいのずぶとさが必要なのではとすら思えた。  

鑑定歴三十数年になる占い師が「美容整形をした人は幸せになっていない」と言っていた。相談者たちのカウンセリングから感じたことだという。何をもって幸せと思うかはもちろん人それぞれである。だが、この低い幸福度(特に恋愛に関して)は、わたしの仮説のひとつになっている。 (山中登志子)

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